2018年07月03日

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<社説>がん患者にやじ 厳しく処分すべきだ(2018/7/3琉球新報)

 一人の国会議員の資質だけの問題ではない。国会全体の問題だ。
 受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案の審議中、自民党の穴見陽一衆院議員が参考人のがん患者、長谷川一男さんにやじを浴びせた問題で、穴見氏が長谷川さんに謝罪文を送っていたことが分かった。
 穴見氏は謝罪文で「喫煙する機会が狭められていくことへの思いが出てしまった」と釈明した。法案の趣旨とは異なる身勝手な「思い」が暴言の動機という。一層資質が問われる。・・・肺がんのため骨がもろくなった長谷川さんは装着しているコルセットを国会で見せながら「ラッシュの電車で恐怖を感じながら来た」と語った。「受動喫煙が原因で死んでいく年1万5千人の声なき声に耳を傾けて」と訴えた最中に、穴見氏は「いいかげんにしろ」と暴言を浴びせた。
  自民党の大西英男衆院議員が昨年5月、対策を訴えた同僚議員に「(がん患者は)働かなければいいんだよ」と発言し、謝罪した経緯もある。今の国会には暴言がまかり通る空気があるようだ。公正な審議を損ねる病巣といえる。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-751261.html



日米地位協定 動かぬ改定 独伊は事故を機に見直し(2018/7/3東京新聞)
 沖縄県うるま市で二〇一六年に女性会社員が元米軍属の男に殺害された事件で日米両政府は、日米地位協定に基づかない形で、遺族に賠償金を支払うことで合意した。在日米軍の特権的な立場を定めた地位協定は、沖縄で米軍絡みの事件・事故が後を絶たない原因とされる。県は、日本と同じ第二次世界大戦の敗戦国であるドイツ、イタリアが米国と結んだ協定と比べて、抜本的な改定を訴えている。(村上一樹)

 ドイツでは東西統合前の一九八八年、航空ショーで米軍機が墜落し、七十人以上が犠牲になる事故が発生。これをきっかけに九三年、地位協定が改定された。米軍機にもドイツの航空法が適用され、夜間飛行が制限される。訓練はドイツ航空管制の事前許可が必要。
 米軍基地内に自治体職員の立ち入り権も認められ、ドイツの警察官が常駐。騒音軽減委員会が設置され、自治体の意見を米軍が聴く仕組みもある。
 イタリアでも九八年、米軍機がロープウエーのケーブルを切断してスキー客二十人が死亡したことを受け、その後、新たな協定を締結。米軍の訓練の許可制度や、訓練飛行への規制が大幅に強化された。・・・しかし、安倍政権は協定の見直しに消極的。外務省の担当者は「日米地位協定が、他の地位協定に比べて不利ということはない」と言い切る。
 イタリアのディーニ元首相は、沖縄県の調査にこう話したという。「米国の言うことを聞いているお友達は日本だけだ。沖縄が抱える問題は、日本の政治家が動かないと解決が難しい」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201807/CK2018070302000134.html



【社説】世界遺産 観光と維持のはざまで(2018/7/3東京新聞)
 二百五十年の弾圧に耐え、独自の信仰形態を守り続けた「潜伏キリシタン」。その関連資産が世界遺産に登録された。信者の暮らしと心の中に息づくこの宝物。どうすれば守り伝えていけるのか。 
 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、主に長崎県、そして一部が熊本県の十二の“資産”で構成されている。
 その中には「島原の乱」で名高い原城跡(長崎県南島原市)や、国宝の大浦天主堂(長崎市)など、すでに観光地として知られるものも含まれる。しかし、その多くは海外にはもちろん、国内的にもほとんど無名の集落だ。・・・江戸時代初期から約二百五十年、禁教による弾圧に耐えながら、ひそかに守り続けた信仰のあり方、住民の信仰生活そのものが、“守り伝えていくべきもの”という評価を受けたのだ。
 世界遺産には登録後の保全が義務付けられる。例えば今回の構成資産の一つ「春日集落」(長崎県平戸市)は、約二十戸六十人の小集落である。
 もしそこへ多くの観光客が訪れるようになったらどうなるのか。静かな信仰生活を守ることができるのか。それでなくても、高齢化が進む集落そのものを、どうすれば守っていけるのか−。
 国内二十二件目の世界遺産。もちろん、うれしいことではあるが、私たちはまた一つ、大きな責任を背負ったことになる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018070302000175.html



(声)詩「生きる」を音読、心に響いた(2018/7/3朝日新聞)
 無職 伊藤智子(三重県 54)

 6月23日の沖縄全戦没者追悼式。私は毎年この式で朗読される児童・生徒の「平和の詩」が好きだ。今年は中学3年の相良倫子さんが「生きる」を読み上げた。自作の6分半の長い詩を力強く暗唱、先人たちに不戦を誓った。言葉の抑揚、そして何より内容が素晴らしかった。

 〈私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さない〉という決意。幼い頃から「戦争は人を鬼に変える。絶対にしてはいけない」と曽祖母に体験談を聞かされてきたそうだ。いろんな複雑な思いがあるだろうに、よく話してくださった。

 私も相良さんの詩の全文を音読してみた。とっても気持ちがよかった。私も今までと変わらず故郷を愛し、静かに過去を見つめ、平和を祈り、未来へ生きていきたい。相良さんの平和を守る、という揺るぎない意思を持った頼もしい若者が一人でも増えることを心から願う。

 それに比べて安倍晋三首相の紙を見ながらのあいさつは対照的だった。首相の胸に彼女の詩はどう響いたのだろう。あるいは響きさえしなかったのか……。どうぞ一度大声で音読することをオススメする。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13567445.html?ref=pcviewpage


posted by オダック at 20:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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