2018年07月29日

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<社説>地位協定改定を要求 全知事の総意受け止めよ(2018/7/29琉球新報)
 全国知事会が日米地位協定の抜本改定を含む「米軍基地負担に関する提言」を全会一致で採択した。全国知事会が日米地位協定の改定を提言するのは初めてだ。画期的な動きであり、採択を機に地位協定改定の実現につなげたい。
 ・・・琉球新報が研究会設置前の16年6月に実施した沖縄以外の46都道府県知事へのアンケートでは、在沖海兵隊について「受け入れる」と答えた知事はゼロだった。45都道府県知事は「外交・防衛は国の専権事項」だとして回答すらしなかった。沖縄の基地問題が全国的な議論になっていないことを如実に示していた。
 ところが今回の提言は全会一致で採択された。提言では研究会によって「現状や改善すべき課題を確認できた」として「米軍基地は防衛に関する事項であることは十分認識しつつも、各自治体の生活に直結する重要な問題であることから、国民の理解が必要だ」との認識を示し、日米地位協定の抜本的な改定などを求めた。
 日米地位協定は1960年に締結されてから、一度も改定されたことがない。日本政府が改定交渉を提起したこともない。あまりにもいびつではないか。
 米軍が駐留しているドイツやイタリアでは、受け入れ国が基地の管理権を確保したり、自国の法律を米軍に適用したりしている。日米地位協定はあまりにも不平等だ。日本政府は全国知事の総意を重く受け止め、抜本的な改定に本腰を入れる必要がある。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-770945.html



核被害 89歳が問う 闘病ディレクター 世界回り番組制作(2018/7/29東京新聞)
 現役最高齢のテレビディレクターといわれ、大阪を拠点に活動する鈴木昭典さん(89)が、日本と南太平洋の「ヒバクシャ」を追いかけたドキュメンタリー番組「核の記憶 89歳ジャーナリスト 最後の問い」が八月四日、BS12トゥエルビで放送される。構想から二年。鈴木さんは「人生最後の仕事」との覚悟で臨み、病と闘いながら各地で核被害の実態をリポートし、執念で完成させた。 (安藤美由紀)
 今回の企画が浮上したのは二〇一六年。広島市に原爆が投下された八月六日に毎年、ニュージーランドで追悼集会「ヒロシマ・デー」が開かれていると聞いたことだった。日本から遠く離れた南半球で、なぜ原爆の犠牲者を追悼するのか。「足でネタをつかむ」のが信条の鈴木さんは、自分の目で確かめるため同年八月、真冬の現地へ飛んだ。
 集会は、世界の核廃絶運動のリーダーであるケイト・デュースさんが主宰。鈴木さんはデュースさんらの取材を通じ、第二次世界大戦後に英国の核実験でニュージーランドの退役軍人らが被ばくしたことを知った。影響は子や孫の代にも及び、染色体異常やがんなどの健康被害で苦しんでいる事実に衝撃を受けた。
 現地で感じたのは「(核被害は)過去ではなく今の話だ」ということ。高齢の身でやりきれるのか不安を感じながらも、番組をつくる決意をした。
 一七年三月にはニュージーランドと、フランスが九〇年代まで環礁で核実験を行っていた同国領ポリネシアのタヒチを訪問。実験に携わった地元の人たちが、フランス政府から危険性の説明を十分に受けないまま従事させられたり、汚染の恐れがある魚や雨水を摂取し、がんを発症した実態を知る。「もう一つのヒロシマだ」と確信した。
 帰国後、自身にもがんが見つかった。年齢的に手術はできなかったが、主治医から「進行が遅いので二年は大丈夫」との診断を得て広島を取材。被爆者の多くはがんで他界し、存命の人もがんで苦しんでいる姿を見た。足腰の病気も患い長崎市には行けなかったが、工房スタッフが取材を続けて完成にこぎ着けた。
 番組では、こうした取材内容を克明に報告。鈴木さんは「戦争体験者として、世界のヒバクシャの現状を伝えなくては、との思いでつくった。ぜひ見てほしい」と話している。
 番組の放送時間は八月四日午後七時〜八時十分。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018072990065811.html



シリア内戦 反体制派に「米国離れ」(2018/7/29東京新聞)
 【カイロ=奥田哲平】二〇一一年から続くシリア内戦を巡り、アサド政権軍は南西部をほぼ奪還し、国土の六割を統治下に置いた。反体制派の投降を決定付けたのは、内戦への関与の度合いを弱めようとする米国のトランプ政権の姿勢だ。北東部を支配するクルド人勢力も「米国離れ」を模索し、アサド政権側との関係改善に動きだしている。・・・ 一方、国土の四分の一に及ぶ実効支配地域を持つクルド人勢力も岐路に立たされている。IS掃討作戦を通じて後ろ盾となった米国が関与を薄めるのを想定し、代表団が二十七日、初めて首都ダマスカスを訪問し、政権側との交渉に臨んだ。支配地域で連邦制を導入し、事実上の自治区化を目指す。クルド側によると双方は二十八日、内戦終結に向け行程表などを策定する委員会の設置で合意した。
 政治部門「シリア民主評議会」のエミーナ・ウマル共同議長は本紙の電話取材に「テロ対策で米国との協力は続いていくが、政治面での影響はない。シリア人同士で対話した方が、政治解決に導きやすい」と述べ、微妙な距離感をにじませた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201807/CK2018072902000121.html



(社説)わたしたちの現在地 深まる危機に目を凝らす(2018/7/29朝日新聞)
 うその答弁に文書の改ざん、言いのがれ、開き直り――。民主主義をなり立たせる最低限のルールも倫理もない、異常な国会が幕を閉じて1週間になる。
私たちの日本社会はいま、危うく、きわどい地点にさしかかっているのではないか。

 ■忠誠が生み出す罪悪

 来月3日まで東京・岩波ホールで公開されている映画「ゲッベルスと私」の主人公ブルンヒルデ・ポムゼルは、第2次大戦当時、ユダヤ人虐殺を進めたナチスの宣伝相ゲッベルスの秘書として働いた。顔に深いしわが刻まれた103歳が語る。
 「私は、言われたことを忠実にやっていた」
 彼女が担った役割は、ナチスの犯罪のごく末端にすぎない。だがそうした小さな悪の集積が大きなうねりとなり、当時のドイツを破滅に追いやった。
 「私に罪はない」とポムゼルは言う。たしかに自分もその一人ではあった。でも、みんなが同じく加担したのだ、と。
 ナチス親衛隊の元中佐で、ユダヤ人を強制収容所や絶滅収容所に送りこむ実務責任者だったアドルフ・アイヒマンを思い起こす人も少なくないだろう。
 戦後逃亡して1960年に逮捕された彼もまた、自らの裁判で、上司の命令と当時の法、つまり総統ヒトラーの意思に忠実だったまでで、自分に罪があるとは感じていないと述べた。法廷を傍聴した政治哲学者のハンナ・アーレントは、権威への追従が重大な罪につながる「悪の陳腐さ」を指摘している。
 
■奇っ怪な記録と記憶

 ナチスの所業と安易に対比することはできない。だが、森友問題でこの国の官僚が見せた態度に、相通じるものを見る。
 「文書の廃棄や改ざんの方向性を決定づけた」とされる当時の理財局長の下、多くの財務省職員が、およそ公務員にあるまじき行為に手を染めた。
 そもそも、優秀な官僚のはずの局長は、改ざんに走る以前に、なぜ基本的な事実関係すら確認せずに「記録はない」と虚偽の国会答弁をしたのか。この根本的な疑問に、財務省の調査報告書は答えていない。
 はっきりしているのは、「私や妻が関係していれば、首相も国会議員も辞める」と安倍首相が国会で発言した直後から、廃棄と改ざんに向けた動きが始まったということである。
 もう一方の加計学園問題でも不可思議な話が尽きない。
 元首相秘書官は、首相に不利に働く事実は頭の中からきれいに消えてしまい、その逆については鮮明に覚えているという、特異な記憶力を披瀝(ひれき)した。
 もうひとつ。獣医学部の新設をめぐって学園理事長と首相が面会していた旨の記載が、愛媛県の文書に残っていた。本当ならば、これまでの首相の答弁は根底から崩れる。すると突然、学園の事務局長が「私が県に誤った情報を伝えた」と言い出した。面会がないとしたら、前後の事実のつじつまが合わなくなるのに、お構いなしである。

 ■手遅れになる前に

 危機の兆候を見逃したり、大したことにはなるまいと思ったりしているうちに、抜き差しならぬ事態に立ち至る。歴史が警告するところだ。
 そうさせないために何をすればいいか。政治への関心を失わず、様々なルートや機会を通じて、社会とかかわり続ける。あきらめずに行動し、多様な価値観が並び立つ世界を維持する。それらを積み重ねることが、くらしを守る盾になるだろう。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13611561.html?iref=comtop_shasetsu_01



 (声)外国人との共生 相手を思いやる想像力持って(2018/7/29朝日新聞)日本語教師 ヴェッツェル吉田優子(神奈川県 38)
 ドイツ人の夫は、日本で1億3千万人の外国人と共生している。電車で座ると隣の人が立ち上がったり、銭湯では上から下までじろじろ見られたり、箸を使うだけで褒められたり、公園で見ず知らずの人から家族構成など根掘り葉掘り質問されたりと、びっくりするような体験を聞かせてくれる。
 想像してみて欲しい。もし、フォークとナイフがお上手ですねと子どものように褒められたらどんな気持ちか。道行く人に、恋人とのなれ初めを尋ねられても違和感はないか。言葉も考え方も違うが、人として悲しいとか恥ずかしいと感じるのは日本人と同じだ。共生に必要なのは相手を思いやる想像力だと思う。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13611568.html?ref=pcviewpage



(声)外国人との共生 会社が多国籍化、壁を乗り越え(2018/7/29朝日新聞) 無職 吉岡敏郎(東京都 76)
 勤務していた自動車会社の業績が低迷し、外国企業の資本を受け入れた。経営トップのほか、役員、部長、社員に至るまで、米国、英国、豪州、中東などから多くの人が派遣されてきた。トップによる日本人幹部への訓示はこうだった。
 「当社はゴルフで言えば第1打をOBギリギリの林の中に打ち込んだ状態にある。しかし、済んだことを嘆いていても仕方がない。第2打をどの方向にうまく打ち出すかを考えよう」
 日本人の国民性、風習、考え方などと随分隔たりがあり、抵抗感を抱き続けていたのは私一人ではない。通訳がついてはいたが、言葉の行き違いもあり、対立する場面が少なからずあった。育った環境が違う者同士、すんなり行かないのは当然だ。
 しかし、お互いに人間同士、認め合い、話し合い、理解し合えば、必ず道が開ける。異文化が交ざり合うから進化するということを認識することがいかに重要かを学んだ。違いを知る、理解する、色々な人がいるから豊かな社会が実現できるということを皆で考えてみてはどうだろうか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13611563.html?ref=pcviewpage



インドネシアのリゾート地で地震 M6.4 家屋倒壊か(2018/7/29朝日新聞)
 インドネシア南東部のロンボク島で29日午前6時47分(日本時間同7時47分)ごろ、マグニチュード6・4の地震があった。国家防災庁が公表した複数の現地写真では、れんが造りの家屋が倒壊した様子が映っている。
 同庁によると、震源は本島の中心都市マタラムから北東50キロ付近。同庁担当者は「津波の心配はないが、大きな余震が複数回あり、被害を確認中だ」とした。
 ロンボク島は、バリ島の東に位置し、国内外で人気のリゾート地。
https://digital.asahi.com/articles/ASL7Y3D4NL7YUHBI009.html?iref=comtop_8_04


posted by オダック at 18:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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