2018年08月10日

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<金口木舌>記者の仕事の一つに政治家の発言などを書き起こす作業がある。(2018/8/10琉球新報)
 記者の仕事の一つに政治家の発言などを書き起こす作業がある。その場でパソコンに打ち込むこともあれば、音源を聞き直して正確に文字化する場合もある

▼使用頻度の高い単語をあらかじめ登録しておけば、全て打ち込まなくても頭文字を入力するだけで特定の言葉が出てくる。政治部記者時代、「H」と「I」で始まる言葉を登録していた
▼「はいさい、ぐすーよー、ちゅーうがなびら」「イデオロギーよりアイデンティティー」。翁長雄志知事は至る所でこの二つを多用していた。共通の言語と歴史を共有するウチナーンチュの心を捉える言葉だった
▼沖縄は特有の文化や価値観などの共有性が高い「ハイコンテクスト文化」。論理的に伝えようとしなくても何となく通じてしまう。それに慣れてしまい、議論を避けて「なーしむさ」で終わってしまうこともある
▼政治家にとって言葉は命であり、武器でもある。日米安保を支持する保守政治家でありながら、沖縄がなぜ辺野古新基地を拒否するのか翁長知事は説明し続けた。沖縄を切り捨てて主権を回復し、広大な米軍基地を押し付けてきた本土の「無意識の差別」を気付かせようとした
▼社会学者マックス・ウェーバーは「その国の政府は、その国に生きる人の鏡である」と指摘した。翁長知事は沖縄に生きる人の鏡だった。「しむさ」と諦めるのはまだ早い。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-779300.html



沖縄県、埋め立て承認撤回を維持 辺野古、早期の土砂投入困難に(2018/8/10東京新聞)
 沖縄県は9日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回に向け、工事主体である防衛省沖縄防衛局から弁明を聞くための聴聞を実施した。聴聞はこの日で終了。県は8日に死去した翁長雄志知事が表明した撤回の方針を変えておらず、近く職務代理の副知事が撤回を最終判断する見込みだ。沖縄防衛局は早ければ17日にも土砂投入する計画だったが、早期の投入は困難な状況となった。
 11日には沖縄をはじめ北海道や静岡県、愛知県など各地で辺野古移設への抗議集会が開催される。国と反対派の対立の中、翁長氏の死去で知事選に向けた与野党の動きが活発化する。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080901001368.html



精神障害者の強制入院 議論が活発化 医療の防犯利用、懸念(2018/8/10東京新聞)
 多くの刑事事件に鑑定医として関わった独協医科大埼玉医療センター(越谷市)の井原裕教授(精神医学)が、著書「相模原事件はなぜ起きたのか」(批評社)を出版した。相模原市の障害者施設殺傷事件を機に、精神障害者を強制的に入院させる措置入院を巡る議論が活発化したが、井原教授は精神医療が犯罪防止に利用されることを懸念。司法による歯止めが必要と訴えている。
 殺人罪などで起訴された植松聖被告(28)は事件前、障害者殺害を示唆する言動を繰り返して措置入院させられ、医師の判断で、十日ほどで退院していた。井原教授は「なぜこんな危険な人物を野放しにしたのかとの批判が集まり、精神障害者がスケープゴートにされた。措置入院は治療のための制度で、医師に治安維持の責任を負わせるのはおかしい」と話す。
 井原教授は「措置入院には、医師と自治体の判断だけで患者を拘束できる危険な側面がある」と強調。「強化の方向に動けば、『逮捕状なき逮捕』がまかり通ることになり、大多数の善良な患者に不安を与えることになる」と指摘する。
 著書では、統合失調症患者が書いた支離滅裂な文章を例に、精神疾患と、ヘイト(憎悪)の思想を含む思い込みとの違いについても説明。「プロの医師でも判断を誤ることはある」として、措置入院の決定や解除に裁判所が介入し、現在は定めのない入院期間についても期限を設けるべきだと提案する。
 偏った考えに基づいた凶行をどう防ぐのか。「事件は刑事政策と精神保健福祉法のはざまで起きた。医者にできるのは病気を治すことで、退院後、危険な考えを持った人物を警察に引き継ぐ仕組みがないことも問題。司法もブレーキ役として関与し、三者の連携を密にしていくしかない」
<相模原障害者施設殺傷事件> 2016年7月26日未明、津久井やまゆり園で入所者の男女19人が刃物で刺されて死亡、職員2人を含む26人が重軽傷を負った。元職員植松聖被告(28)が17年2月、殺人罪などで起訴された。横浜地検は5カ月間の鑑定留置で、完全責任能力が問えると判断。被告は16年2月、障害者殺害を示唆する言動を繰り返して措置入院となり、翌3月に退院したが、相模原市などは退院後の住所を把握せず、対応が不十分との指摘も出た。被告は逮捕後も障害者を差別する主張を続けている。現在、弁護側の請求による精神鑑定中。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201808/CK2018081002000172.html



横田、オスプレイ拠点化 離着陸1カ月半で120回超(2018/8/10東京新聞)
 米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが米軍横田基地(東京都福生市など)で、六月下旬から約一カ月半連続で駐機し、離着陸の合計が百回を超えたことが市民団体の調査で分かった。米軍が今年夏ごろと説明していた正式配備の発表はないが、事実上拠点化した。地元自治体や住民らは「情報不足なうえ、周辺上空での夜間の旋回飛行が目立つ」と懸念を強める。 
 地元の「横田基地の撤去を求める西多摩の会」によると、住宅の密集する基地周辺の上空で夕方から午後九時台まで頻繁に旋回飛行。機体をかなり傾けた旋回や、滑走路などで接地直後に上昇するタッチ・アンド・ゴー訓練も確認された。
 オスプレイは事故が続き、二〇一六年に沖縄県沖で大破、一七年にオーストラリア沖で墜落した。エンジンが止まっても軟着陸できる機能の不備などが指摘されている。
◆5機すでに配備 10機で正式発表か
<永岩俊道・元空将の話> 米軍は横田のCV22オスプレイを最終的に定数10機にする予定と聞いているので、その10機編成が完了した時点で正式配備と発表するだろう。一方、今いる5機は当然すでに配備されたとみていい。特殊作戦部隊を運ぶので、運用は夜間が基本。地上すれすれの低空を飛ぶ訓練も行う。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018081002000147.html



戦争を忘れない 井上ひさしさんの遺志継ぐ舞台「母と暮せば」(2018/8/10東京新聞)
 広島、長崎の原爆や七三一部隊…。戦争をさまざまな視点で描く演劇や朗読劇などが各地で上演されている。終戦から七十三年、悲劇の記憶を風化させないようにと、戦争を体験した世代が祈りを込めれば、戦争を知らない世代も継承の思いを胸に舞台に立つ。

 井上ひさしさんの作品を中心に披露している劇団こまつ座は今秋、「母と暮(くら)せば」(栗山民也演出)を上演する。山田洋次監督の同名映画の舞台版で、長崎への原爆で死亡した息子が亡霊となって母親の前に現れ、思いを交わす物語。
 広島を舞台にした「父と暮せば」、沖縄を見つめた「木の上の軍隊」に続く作品。井上さんは長崎を舞台にした作品も書きたいと思いつつ二〇一〇年四月に死去した。劇団は遺志を受け継ぎ、井上さんの原案を畑沢聖悟が物語にした。
公演は十月五〜二十一日、東京・新宿の紀伊国屋ホール。

 また、戦争体験世代の女優たちが広島、長崎の悲劇を語り継ぐ朗読劇「夏の雲は忘れない−ヒロシマ・ナガサキ一九四五年」の巡演が今年も続いている。
◆2公演連動で「731部隊」に踏み込む
 劇団チョコレートケーキは、人体実験をして細菌兵器を開発した旧日本軍の「七三一部隊」を取り上げる。九月に上演する「ドキュメンタリー」と、十一月上演の「遺産」の連動公演で、旧満州で中国人ら約三千人を犠牲にした七三一部隊や戦争がのこしたものを問い掛ける。
 「ドキュメンタリー」は九月二十六〜三十日、東京・下北沢の小劇場楽園(世田谷区)、「遺産」は十一月七〜十五日、すみだパークスタジオ倉(そう)(墨田区)で上演。 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2018080902000197.html



【社説】翁長知事死去 沖縄の訴えに思いを(2018/8/10東京新聞)
 翁長氏の政治信条は「オール沖縄」「イデオロギーよりアイデンティティー」の言葉に象徴されていた。
 国土の0・6%の広さしかない沖縄県に、国内の米軍専用施設の70%が集中する。にもかかわらず政府は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設として、同じ県内の名護市辺野古に新基地建設を強行している。日本国憲法よりも日米地位協定が優先され、県民の人権が軽視される。
 そうした差別的構造の打破には保守も革新もなく、民意を結集して当たるしかない、オール沖縄とはそんな思いだったのだろう。
 言い換えれば、沖縄のことは沖縄が決めるという「自己決定権」の行使だ。翁長氏は二〇一五年に国連人権理事会で演説し、辺野古の現状について「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている」と、世界に向け訴えた。・・・「保守は保守でも自分は沖縄の保守。本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖でもあったという。
 内閣府が三月に発表した自衛隊・防衛問題に関する世論調査で、「日米安保が日本の平和と安全に役立っている」との回答が約78%を占めた。安保を支持するのなら、その負担は全国で分かち合うべきではないか。翁長氏の訴えをあらためて胸に刻みたい。 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018081002000150.html


posted by オダック at 18:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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