2018年10月06日

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教育勅語発言 文科相たる資質に欠ける(2018/10/6西日本新聞)
 時代錯誤の認識である。しかも、教育行政を担う文部科学相の発言だというから断じて看過できない。
 内閣改造で初入閣した柴山昌彦文科相が就任会見で教育勅語について「現代風にアレンジした形で、今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っている部分がある」などと語った。
 その一部にせよ、要は教育勅語を評価する発言だ。「道徳教育に使える」「普遍性を持つ」と踏み込んでおり、文科省のトップとしてあまりにも不適切ではないか。
 野党は「認識違いが甚だしい。昔だったらすぐクビだ」などと猛反発し、今月下旬に召集される臨時国会で、柴山氏と任命した安倍晋三首相の姿勢を追及する構えだ。
・・・ 確かに教育勅語には、父母への孝行や夫婦の和、博愛など道徳の項目を記している。しかし、教育学の専門家が指摘するように、それらは「天壌(てんじょう)無窮(むきゅう)ノ皇運(こううん)ヲ扶翼(ふよく)スヘシ」という文言に掛かる。つまり、天皇家の繁栄に臣民は尽くすべきだ−という主権が天皇にあった時代の皇国史観であり、国民主権の現在に通じるものではあり得ない。
 「現在の教育にも通用する」道徳の項目があるというのなら教育勅語を持ち出さずとも、それ自体を教えれば済むことだ。
 道徳は今春から小学校で「特別の教科」となり、検定教科書や記述による評価が導入された。中学校でも来年度から同様の制度が始まるが、この文科相の下で大丈夫かと心配になる。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/455573/



(声)「先輩!」の背景に潜む不健全(2018/10/6朝日新聞) 無職 安藤邦緒(岐阜県 69)
 スポーツ界の体罰などの問題が頻発している。従来もあったことが明るみに出てきたと言うべきか。その温床は中学校の部活動にあるのでは、と思えてならない。
 教員時代、小学校から中学校に移って驚いたのが、部活動で下級生が上級生を「先輩」と呼ぶことだった。しかも、教員に向けるより丁寧な言葉遣いで。例えば朝、廊下で私が1年生と話をしている横を3年生が通りかかる。すると1年生はくるりと上級生の方を向き、直立不動で「先輩! おはようございます!」と深々とお辞儀をする。上級生は素知らぬ顔で行ってしまう――。
 中学生の孫に聞くと、今も同じ光景が繰り返されているという。「先輩」という言葉が悪い、というのではない。年上の者を敬うことも悪くない。問題は、先輩風を吹かせ、有無を言わせぬ従順さを強いる行き過ぎた上下関係だ。
 パワハラやいじめの背景となり、不登校など中学進学時に生じる「中1ギャップ」の原因にもなっているのではないか。中学校の部活動の体質を健全な状態に変える必要があると思う。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13711436.html?ref=pcviewpage



本庶さん、根拠ない免疫療法に苦言「金もうけ非人道的」(2018/10/6朝日新聞)
 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(76)が5日、愛知県豊明市の藤田保健衛生大で講演した。・・・
 本庶さんらは、免疫細胞の表面にあるブレーキ役の分子「PD―1」を発見し、この分子の働きを妨げる「オプジーボ」の開発につながった。ただ、これらの研究はネイチャー、サイエンスなどの有名科学誌に載ったものではないとし、「そういう雑誌に載らないからだめだと思うのは間違い」とし、外部からの評価にこだわらないことの大切さを学生らに訴えた。
 本庶さんは「免疫力こそががんを治す力だが、オプジーボが効く効かないの判断は、まだ十分でない。副作用への対応の仕方も課題だ」とも指摘した。
 肺がんなどで保険診療になっているオプジーボと異なり、科学的根拠がない治療を「がん免疫療法」とうたい、自由診療で提供している医療機関も多い。講演後に会見した本庶さんは「(科学的に裏付けのないがん免疫療法を)お金もうけに使うのは非人道的だ。わらにもすがる思いの患者に証拠のない治療を提供するのは問題だ」と強調した。
https://digital.asahi.com/articles/ASLB55JBJLB5PLBJ00D.html?iref=comtop_8_05



李元大統領、懲役15年判決 巨額収賄罪など(2018/10/6東京新聞)
 【ソウル=上野実輝彦】韓国最大の財閥サムスングループや情報機関の国家情報院から巨額の賄賂を受け取ったなどとして、収賄や横領、脱税などの罪に問われた元大統領の李明博(イミョンバク)被告(76)の判決公判で、ソウル中央地裁は五日、懲役十五年と罰金百三十億ウォン(約十三億円)、追徴金約八十二億ウォンの実刑を言い渡した。
 求刑は懲役二十年などで、大統領経験者で実刑判決を受けたのは全斗煥(チョンドファン)、盧泰愚(ノテウ)、朴槿恵(パククネ)各氏に続き四人目。公判は生中継されたが、李被告は健康問題などを理由に欠席した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201810/CK2018100602000165.html



(社説)ノーベル平和賞 性暴力の撲滅へ行動を(2018/10/6朝日新聞)
・・・ 今年のノーベル平和賞が、アフリカの医師と中東の女性に贈られることが決まった。ともに戦時下の性的虐待と闘う勇気と貢献がたたえられている。
 コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲさん(63)は長年、被害女性の治療に尽力している。犠牲者600万人超ともいわれる内戦のなかで、弱者の救済に半生をかけてきた。
 イラクのナディア・ムラド・バセ・タハさん(25)は、少数派のヤジディ教徒だ。過激派組織「イスラム国」(IS)に家族を殺され、自らも「奴隷」とされたが、九死に一生を得た後は果敢に世界に告発を続けた。
 異民族の対立や、利権争い。紛争の背景が何であれ、戦乱でまず犠牲になるのは女性や子どもらだ。アフリカの性暴力は、必ずしも欲求を満たすためだけではなく、わざと感染症を広げたり、子供を産めなくさせたりするためでもあるという。
 「民族浄化」という、おぞましい言葉は近年広く使われる。90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦をはじめ、最近ではミャンマーの少数派ロヒンギャが集団で迫害され、多くの性被害がおきているとされる。
 ノーベル委員会は授賞の理由として、世界の意識向上をめざしたという。紛争当事者だけでなく、見過ごしてきた国際社会の責任も問い、犯罪を終わらせる目標を呼びかけた。
 「(各国の)経済的繁栄の裏には、人生を破壊されている無数の女性がいることを知ってほしい」。ムクウェゲさんはそう語ったことがある。中東やアフリカに資源を頼りながら、その地の人間の苦難に思いをはせない国際社会の視野の狭さを考えずにはいられない。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13711428.html?iref=comtop_shasetsu_01



ヤジド教徒 悲劇今も ノーベル平和賞・ムラドさん(2018/10/6東京新聞)
 【カイロ=奥田哲平】ノーベル平和賞に五日決まった、イラクの少数派ヤジド教徒のナディア・ムラドさん(25)が告発した過激派組織「イスラム国」(IS)の性暴力は、どのようなものだったのか。・・・ 取材に応じた母サーディヤさん=当時(37)=と長女ハウラさん=同(17)=の親子は、二〇一四年十月にイラク北部のシンジャールでISに捕らえられ、別々に拘束された。ISはヤジド教徒の奴隷市場を設置し、戦闘員は気に入った女性を連れ帰り、その後も転売を繰り返した。ハウラさんは「何人もの友人が、奴隷になる前に手首を切って自殺した」と明かした。
・・・ ただ、行方不明のままのヤジド教徒は三千人以上とみられる。支援団体「アンヌール」のサイード・ハジ代表は「彼らがどこで生きているのか、死んでしまったのか。家族に知らせるのは国際社会の責務だ。悲劇は今も続いている」と話した。
<ヤジド教徒> ゾロアスター教(拝火教)やキリスト教などがまじった独自の宗教を信仰し、約60万人がイラク北部に居住する。クジャクの姿をした天使を崇拝するが、この天使を悪魔とみる過激派組織「イスラム国」(IS)が不信心者とみなし、殺害や奴隷化を正当化した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201810/CK2018100602000166.html



企業と少子化 政府任せの発想でなく(2018/10/6東京新聞)
 安倍晋三首相が「国難と呼ぶべき」という少子化問題。対策は多々立てたが成果は見えない。政府任せでなく、企業が真に産み育てる人に合わせた環境づくりを進めることこそ大事だろう。
 「社員と、その家族を大切にする経営の企業では、総じて社員の子供の数が多い」−。
 こんな仮説を立て、検証する作業が進められている。立証できれば、こういった企業経営を広めることによって財政資金を投じることも、また制度改正もせずに出生率を上げられるという発想である。
 企業の経営者や経営学者、弁護士、産業医、社会人らが立ち上げた異色の経営学会、「人を大切にする経営学会」(代表・坂本光司元法政大大学院教授)の試みだ。
 厚生労働省は「くるみん認定」という制度で子育てをサポートする働きやすい企業を紹介したり、「女性の活躍推進企業データベース」で情報提供したりしてきた。
・・・ だが、長時間労働で過労自死事件が起きた電通がくるみん認定を受けるなど、出産や育児に関する指標だけで判断するのは危ういことが浮き彫りになった。いくら子育ての制度が充実していたとしても、過労など肝心の労働環境が悪ければ元も子もない。
 まだ中間的ながら一定の傾向は表れているという。それは人を大切にする企業は社内の雰囲気がよく、社内結婚も多い。業績が安定しているのでリストラにおびえることもなく安心して働くことができ、子供のいる社員の平均的な子供の数は二人以上だった。
 残念ながら財界トップらによる社会保障改革では少子化対策の効果は期待できない。働く現場で変えていくのが近道だろう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018100602000183.html



台風24号で前橋、視覚障害の高齢者自主避難 住民タッグで送迎支援(2018/10/6東京新聞)
 台風24号が県内一帯に近づいた先月末から今月初め、前橋市が設けた自主避難所へ重度の視覚障害がある高齢の女性を、自家用車で送迎した3人の地域住民がいた。女性は目がほとんど見えず、自宅外は1人では歩けない。「本当に不安だった。送迎してもらい、ありがたかった」と、しみじみと振り返っている。 
 この女性は同市二之宮町の岡妙子さん(68)。岡さんは先天性の弱視で、病気で障害が進んだ。近所に身寄りはなく、障害年金で一人暮らしをしている。
 岡さんは先月三十日夕、ラジオで大型の台風に備えて盛んに警戒を呼び掛けているのを聞き、初めて避難しようと思い立ち、町内で自主避難所が設置された城南公民館へ電話した。
・・・ 岡さんが困り果てている間に、電話を受けた職員が面識のある同町自治会長の神沢俊光さん(71)へ送迎を依頼。神沢さんは岡さんの地域を担当する民生委員の豊田誠さん(70)に協力を求め、神沢さんの車で岡さんと三人が同乗して一キロ以上離れた避難所へ向かった。
 途中のコンビニでは岡さんの食料を買い、神沢さんと豊田さんは二階に設けられた避難所まで、岡さんが階段を踏み外さないように寄り添った。・・・
 岡さんは「近所の人たちは避難する様子がなかったので、自分から送迎だけを頼みにくかった。誰に相談したらいいのかも分からなかった。台風が相次いでいるので、ありがたい」と笑みを浮かべた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201810/CK2018100602000176.html


posted by オダック at 17:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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