2018年10月10日

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(社説)「辺野古」への政府対応 もう押しつけは通じない(2018/10/10/毎日新聞)
 翁長雄志(おながたけし)前沖縄県知事の県民葬に政府から菅義偉官房長官が出席し、「基地負担の軽減に向けて一つ一つ確実に結果を出していく決意だ」との安倍晋三首相の弔辞を代読した。
 週内には玉城(たまき)デニー新知事が東京を訪れ、菅氏ら関係閣僚と会談する見通しとなっている。
 4年前の翁長知事就任時、首相や菅氏が4カ月も会談せず、県との対立を決定的にしたのと比べれば、政権側は対話に前向きなようだ。
 ただし、玉城氏が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に明確に反対しているのに対し、政権側は米政府と合意した計画通りに移設を進める姿勢を崩していない。
 首相は「沖縄に寄り添う」と繰り返してきた。ならば、2回の知事選で示された「辺野古ノー」の民意にきちんと向き合うことが必要だ。
・・・ 翁長氏の訴えた「沖縄の自己決定権」を踏みにじるかのような政府の対応が反発を買い、沖縄知事選で史上最多の39万票という玉城氏の得票につながったと考えるべきだ。

 そうした反省に基づき、県側が方針決定に関与できる形で真摯(しんし)な協議を行うほかに打開策はない。
 安倍政権は翁長県政時代、1カ月の集中協議期間を設けたり、裁判所の和解案で県側との協議を促されたりした経緯がある。そのたびに形だけ話を聞き、移設工事を強行するアリバイづくりに使ってきたのではないか。同様の姿勢を続けるなら、問題解決の道は遠のくばかりだ。
https://mainichi.jp/articles/20181010/ddm/005/070/069000c



官房長官「現状是認できず」 「帰れ」「うそつけ」県民怒り(2018/10/10東京新聞)
 翁長雄志・前沖縄県知事の県民葬では、参列した県民から、安倍晋三首相の追悼の辞を代読した菅義偉(すがよしひで)官房長官に「帰れ」などと怒りの声が飛ぶ一幕があった。名護市辺野古で新基地建設を進めながら「沖縄の基地負担を軽減する」と繰り返す政府の姿勢に対し、県民の不満が噴出した。
 厳粛だった会場の空気が一変したのは、菅氏が「沖縄の現状は到底是認できない」などと語った時。会場に「うそつけ」などの声が上がった。菅氏が追悼の辞を読み終え、降壇しようとすると、怒号は一段と拡大。ざわめきの中で「沖縄県民をなめるんじゃない」などの言葉が続いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018101002000155.html



北に非核化求めながら… 被爆者「米の利益ばかり追求」 トランプ政権核実験(2018/10/10東京新聞)
 米国がトランプ政権下で初の核実験をしていたことが明らかになった十日、被爆者からは「いかなる核実験にも反対だ」などの抗議の声が上がった。自国が核実験を繰り返す現状の中で「他国に核施設廃棄を求める資格はない」として、北朝鮮の非核化を巡る米朝交渉に臨む外交姿勢への批判も出た。
 長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(77)は、「核兵器廃絶を求める市民社会の声を無視している。絶対反対だ」と語気を強め、「日本政府は、唯一の戦争被爆国として、抗議すべきだ」と訴えた。
 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(78)は、米国が、自らは実験をしながら北朝鮮に非核化を求めていることを踏まえ、「トランプ政権の外交戦略が、自国の利益だけを考えていることを表している」と批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018101002000282.html



(声)発達障害を伝えて働きやすく(2018/10/10朝日新聞) 病院事務 竹中晃子(熊本県 33)
 私は、発達障害の一つであるアスペルガー症候群の当事者だ。とある病院に障害者枠で雇用されて、7年目を迎えた。
 ここは4カ所目の職場だ。過去3カ所の職場は、人間関係がうまくいかなかったり、ミスが重なったりして退職した。その後の就職活動では、発達障害であることを伝えると、面接どころか、履歴書さえ送らせてもらえないところもあった。今の仕事にたどり着くまで1年かかった。
 私は口頭で一度に複数の指示があると混乱してしまう。今の職場では指示を絞ってもらったり、メモを添えてもらったりしている。自分の障害を明らかにしたほうが働きやすいと感じる。
 発達障害の人の採用について不安に感じている人は多いのかもしれない。常勤職員の障害者枠があっても、熊本県などのように身体障害のみに限っている場合もある。精神や知的を含め障害の特性やそれに応じた接し方の研修を行うなどして、様々な障害のある人を広く雇用してほしい。障害者雇用数の水増しのような問題を防ぐことにもつながるのではないか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13715681.html?ref=pcviewpage



(社説)加計氏の会見 説明になっていない(2018/10/10朝日新聞)
 世の中の疑問や批判にしっかり向き合おうという気持ちは、どうやら一切ないようだ。加計学園の加計孝太郎理事長の記者会見は、またしても何の中身もないまま終わった。
 加計問題の核心は、理事長と安倍首相の親密な関係により、学園が有利な取り計らいを受けたか否か、にある。
 疑惑を否定する根拠として首相は、国家戦略特区を使った学園の獣医学部新設計画を知ったのは、特区の事業者に決まった17年1月だったと国会で答弁した。しかし地元愛媛県の文書には、15年2月に首相と理事長が面会し、学部新設についてやり取りした旨の記載があった。これが正しければ、答弁の信用性が疑われることになる。
 県文書には、首相と理事長の面会がなかったとしたら、つじつまの合わない記述がいくつもある。一方、理事長は、自身の行動を当時の記録に基づいて説明するわけでもなく、ただ口頭で面会を否定するだけだ。「処分中」を理由に当の事務局長を会見に同席させず、さらに驚いたことに、肝心の県文書をいまだに見ていないという。
 加計理事長は「これからコンプライアンスをきっちり守っていきたい」と述べた。「これまで」の責任を果たさないまま、「これから」を語っても、説得力に欠けること甚だしい。
 加計理事長の会見について、中村時広知事は「もやもや感が拭えない」とコメントした。
 学園には県と今治市から計93億円もの補助金が支払われる。平気で「作り話」をするような相手にそれだけの公金を投ずることに、県民・市民は納得するか。この先、地域の一員として学園は活動していけるのか。関係者はよくよく考えるべきだ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13715675.html?iref=comtop_shasetsu_01



ブルガリア女性記者、性的暴行受け殺害 不正疑惑を追及(2018/10/10朝日新聞)
 ブルガリアの検察当局は7日、地元テレビ局に勤務する女性記者ビクトリア・マリノバさん(30)が性的暴行を受けて殺害されたと発表した。マリノバさんが司会を務める番組では欧州連合(EU)の開発資金に絡む不正疑惑を取り上げており、事件との関連を捜査するよう求める声が内外で上がっている。
 マリノバさんが司会を務める番組は9月30日、EU資金に絡む不正疑惑を追う2人のジャーナリストを取り上げていた。欧州安保協力機構(OSCE)の報道の自由担当者は7日、捜査を注視するとしたうえで、「当局は殺害が彼女の仕事に関係するのか、はっきりさせるべきだ」と述べた。
 ブルガリアはEU加盟国の中でも汚職が目立ち、欧EUの行政機能を担う欧州委員会から対策の遅れを指摘されている。
https://digital.asahi.com/articles/ASLB97V2XLB9UHBI03B.html?iref=comtop_8_05



<社説>首相の追悼の辞 空疎で虚飾に満ちている(2018/10/10琉球新報)
 菅義偉官房長官が翁長雄志前知事の県民葬に参列し、安倍晋三首相の追悼の辞を代読した。拍手はなく、怒号が飛んだ。空疎で虚飾に満ちていたからだ。
 菅官房長官は4年前、知事に就任した翁長氏との面談を4カ月も拒み続けた。沖縄の民意を一顧だにせず、米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設を名護市辺野古で強行する中心人物だ。
 新基地建設に反対する翁長氏は2015年4月、知事として初めて菅氏と会談した際「官房長官は『粛々』という言葉を何回も使う。埋め立て工事に関し問答無用という姿勢が感じられる。『沖縄の自治は神話だ』と言った最高権力者キャラウェイ高等弁務官の姿と重なる」と苦言を呈している。
・・・ 追悼の辞で首相は、沖縄の過重な基地負担について「現状は到底是認できない」とした上で、「政府としてもできることは全て行う。目に見える形で実現するという方針の下、基地負担の軽減に向けて一つ一つ確実に結果を出していく決意だ」と宣言した。
 「政府としてできることを全て行う」と言うのなら、なぜ、県知事選で明確になった新基地建設反対の民意を尊重しないのか。
 追悼の辞では「沖縄県民の気持ちに寄り添いながら、沖縄の振興、発展のために全力を尽くす」とも述べている。
・・・ 県民の大多数が反対する新基地を造ることが県民に寄り添うことなのか。読み上げた官房長官自身、矛盾を感じなかったのだろうか。
 本当に翁長氏の思いを受け止めるのなら、新基地建設を直ちに中止し、県内移設を伴わない普天間飛行場の全面返還を米側と交渉することだ。それが翁長氏の遺志に応える唯一の道である。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-816260.html


posted by オダック at 20:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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