2019年07月18日

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(声)有志連合では問題解決しない(2019/7/18朝日新聞) 無職 荒川和成(千葉県 67)
 日本の海運会社が運航するタンカーなどが攻撃された事件をトランプ米大統領はイランがやったと述べ、米国は船舶の安全を確保するため、同盟国などとの有志連合の結成を検討している。

 しかし、そもそもホルムズ海峡などで緊張が高まったのは、米英仏独中ロの6カ国、EU(欧州連合)がイランと締結した合意、すなわち核兵器に転用できる高濃縮ウランを製造しないなどの見返りに対イラン制裁を解除するとした核合意から、米国が一方的に離脱し、制裁を復活させたことが最大の原因ではないか。

 中東の緊張を武力で解決することはできない。それは、現在のアフガニスタンやイラクを見れば明らかである。日本にできることは、緊張の原因を作った米国に対して核合意に戻るよう説得し、イランに対しては核合意で定められたウラン濃縮度の上限を超えないよう説得することであって、決して有志連合への参加ではない。

 有志連合への参加は、イランとの友好関係を損なってしまう。今こそ日本は「武力による威嚇又(また)は武力の行使」では問題は解決しないことを世界に訴えるべきである。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14101140.html?ref=pcviewpage



(声)憲法の心、踏みにじるのは誰か(2019/7/18朝日新聞) 無職 中村孝太郎(北海道 66)
 札幌で15日にあった安倍晋三首相の街頭演説で、ヤジを飛ばした2人の市民を警察が取り押さえ、現場から排除した。うち一人は女性で、「増税反対」と叫んで警官数人に取り囲まれ、腕をつかまれて後方へ移動させられたという。行き過ぎは間違いあるまい。憲法の精神が軽んじられた事件だろう。

 改憲を主張する最高権力者。憲法で縛られているはずのその人に批判的なヤジを飛ばした国民を、警察が平然と実力で排除する。紛れもなく国家による政治弾圧の構図だ。

 戦前、労働運動作家の小林多喜二が警察の取り調べで拷問死した。しかし、戦後70年余の長きにわたり、わが国で政治家にヤジを飛ばしただけで警察に実力排除されることなどなかった。安易な公権力の行使は、憲法の保障する国民の諸権利を圧迫するとの空気が社会に満ちていたからだ。これではわざわざ憲法を変えるまでもない。憲法の精神はすでに踏みにじられ、「運用改憲」されているとさえ言えよう。

 頑丈な堤防もアリの一穴から崩壊するという。ひょっとしたら札幌の事件が日本戦後史の分岐点になる可能性は十分にある。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14101139.html?ref=pcviewpage



【社会】三鷹事件70年「語り継ぐ会」 米兵・警官に救出阻まれ 目撃者「どうみても臭い」(2019/7/17東京新聞)
 旧国鉄三鷹駅で無人の電車が暴走し、六人が死亡した一九四九年の「三鷹事件」から七十年となった十五日、東京都三鷹市内で市民グループ「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」の集会が開かれた。代表世話人の一人で、当時学生で事件に偶然、遭遇した元新聞記者の堀越作治さん(89)=世田谷区=が現場の様子を語った。
 「七十年前の今日の午後九時十五分。夏時間(サマータイム)だったので、今で言えば八時十五分に目の前で事件が起きた」と振り返る堀越さん。当時は一橋大生で東京都小平市に住んでおり、友人を新宿に送った帰りに三鷹駅近くのラーメン店に寄るため、二番線ホームに降りた。
 「ホームの目の前に引き込み線があり、空っぽの電車が入ってきた。あれ、と思ったらスピードが落ちない。ガラガラ、ガターンという大音響とともに悲鳴が聞こえ、砂ぼこりが舞った。車止めのコンクリートの壁が粉々になり、どうにも手のつけようがない。人の体が動くのが見え『みんなで救おう』と、ひしゃげた連結器を飛び越え、下へ降りた。車輪の下に人はいないかと(探したら)、体に手が触れた。なま温かさにブルブルと震えた」
 間もなく警官と米軍のMP(憲兵)がやってきて「早いな」と不思議に思った。片言の英語で「レスキューだ」と伝えたが、「ノーノー、ゲラウェイ(立ち去れ)」「アウト」と追い出されたという。
 堀越さんは大学卒業後、朝日新聞記者となり、政治部で岸信介、佐藤栄作両元首相らを担当した。事件の単独犯とされた元運転士の竹内景助元死刑囚は無実を訴えながら病死し、長男が東京高裁に再審請求中だが、堀越さんは「当時の吉田茂政権は、日本共産党の仕業と決めてかかっていた」と指摘。「今もMPに追い払われたことが、頭を去らない。どうみても臭い」。米軍や政権の思惑が事件に関連していたのではないかと考え、今も資料収集を続けている。 
<三鷹事件> 1949年7月15日夜、旧国鉄三鷹駅の車庫から無人電車が暴走し26人が死傷。捜査当局は、国鉄の人員整理に反対する共産党の組織的犯行とし、国鉄組合員ら10人を逮捕。50年の東京地裁判決は、検察側が主張する共同謀議を「実体のない空中楼閣」と退け、共産党員9人を無罪とする一方、非党員の竹内元死刑囚の単独犯として無期懲役を言い渡した。控訴審で死刑、最高裁も死刑を維持した。事件当時は中国の内戦で中国共産党の勝利が決定的となり、日本でも共産党の勢力が伸びていた時期で、共産党の弱体化を狙った連合国軍総司令部(GHQ)が関与した説もある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019071702000127.html



<金口木舌>明日の天気は変えられるか(2019/7/18琉球新報)
 中国・宋の猿回しが、食事のトチの実を朝三つ夕四つにすると言うと猿たちが怒るので、朝四つ夕三つにしたら喜んだ。目先の違いに惑わされ、本質に気づかないことを表す故事「朝三暮四」だ

▼今回の参院選で数字や説明にマジックはないか。琉球新報はファクトチェックを継続している。選挙前から政治家の発言のファクトチェックを毎日新聞や朝日新聞、東京新聞も展開している
▼選挙中の事実検証はもちろんだが、政治家の公約はどうなったのか選挙後に確認することも次の投票時の判断材料になる。鍵となる要素の一つが、候補者の政見などをまとめた選挙管理委員会配布の選挙公報だろう
▼公選法で衆参両院議員選と知事選で発行が義務付けられている。だが選挙後の取り扱いに定めがなく、毎日新聞によると、沖縄県などを除き半数の都道府県が選挙後にホームページから削除している
▼「選挙が終わっても選挙公報を消さないで」と選挙公報を活かす会が総務省に1万7600筆の署名とともに要望を提出した。「忘れることは喪(うしな)うこと」と喝破した政治学者の岡野加穂留氏は、民主主義の命運を巡り「明日の天気は変えられないが明日の政治は変えられる」と有権者に希望を託した
▼「朝三暮四」には口先でうまく人をだますという意がある。だまされないために、有権者にできることは何か、改めて考える。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-955331.html



<社説>防衛省OBの天下り 公正さ疑わせるなれ合い(2019/7/18琉球新報)
 なれ合いの構図は公共事業の公正さを疑わせる。

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、軟弱地盤の改良工事に関する調査報告書をまとめた建設コンサルタント3社に、2018年度までの10年間で防衛省のOB7人が再就職していたのである。
 調査報告書は、防衛省の委託を受けた7社で構成する共同企業体(JV)が今年1月に作成した。地盤改良は既存の工法で安定性を確保することが可能とし、騒音や水中の濁り、ジュゴンなど環境面への影響も当初の想定範囲を超えずに施工できると結論付けていた。
 早期に工事を進めたい防衛省の方針を後押しする内容だ。OBが所属する業者が防衛省の事業に「お墨付き」を与える格好になっている。
 両者にもたれ合いの関係が成り立っているのだとすれば、事業の正当性にも疑問符が付く。
 天下りが確認されたのは、JV7社のうちの3社だ。いずれも東京に本社がある。これまでに、辺野古の新基地建設工事に関するコンサル業務をたびたび手掛けてきた。防衛省によると、12〜18年度の3社の受注額は合わせて約112億円(34件)に上る。
 防衛省職員が退職後2年以内に営利企業に再就職する場合は届け出が必要だ。2年以上経過しているときは報告の義務はない。OB7人は全員が規定に従って届け出ていたという。
 これについて岩屋毅防衛相は「関係法令の規定に基づき適切に行われている」と記者会見で述べたが、「李下(りか)に冠を正さず」という格言を知らないのか。公職にあった者なら、なおさら、他人から疑いを受ける行動は巌に慎まなければならない。公務に対する信頼を傷つけるからだ。
・・・ 防衛省からの天下りを巡っては、13年12月〜15年11月の間に辺野古の工事の関連業務を受注した65社のうち、14社に防衛省や自衛隊のOBが再就職していた。当時の中谷元・防衛相が16年1月に明らかにしている。
 ただし、退職から2年以上たてば民間企業に再就職しても届け出る必要はなく、実態がつかめない。実際は公表されている数よりもさらに多くのOBが天下りしていた。
 反対の民意を無視した国策の背後で、官民のなれ合いによる利権の構図が出来上がってはいないか。天下りが疑念を増幅させる。・・・ 
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-955330.html


posted by オダック at 20:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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