2020年02月01日

PICK UP NEWS

(声)若者のため控えたマイカー利用(2020/1/31朝日新聞) 主婦 葉山牧子(福岡県 71)
 「涼しい日すぐにエアコンつける父ここにも届かぬグレタさんの声」。天声人語(15日)で紹介されていた「現代学生百人一首」の応募作だ。若い人たちが「地球温暖化は自分たちの問題」と立ち上がっている。しかし、大人の間で、具体的な行動を起こす人は少ないように思う。昨今の異常気象や天災を見ると、それではすまないだろう。
 私はプラスチック製品のリサイクルはしているが、生活用品などへの普及ぶりを考えれば、全廃は無理だ。レジ袋の有料化や、ストローの紙への変更もお茶を濁すようなものではないか。
 そこで我が家では「目に見えることをしよう」と、昨秋から、マイカーの利用を控えた。できるだけ徒歩、自転車、公共交通機関で移動する。その結果、ガソリンの使用量が半分になった。一方、足腰が強くなるという効用も出てきた。孫や子の未来、そして持続可能な地球を守るためにできることからすぐ始めよう。若い人の行動に応え、連帯しようではないか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14347565.html?iref=mor_articlelink07



(社説)英のEU離脱 理念の共有続けてこそ(2020/1/31朝日新聞)
 英国が現地時間の31日夜、欧州連合から離脱する。
 EUの一つ屋根の下に同居した50年近い歩みを終え、異なる道に向かう。欧州とは何か、国々の統合をめざす意味は何か。世界が改めて熟考を巡らす節目として捉えたい。
 二つの世界大戦を経た欧州は、不戦の誓いを出発点とし、平和と繁栄のために国境を取り払う理想を掲げた。国家主権を超える組織をめざし、地域の融合へ向けて拡大を続けた。
 加盟すれば欧州市民として、自由に移動できる。どこでも学び、働き、暮らせる――。それが普通になり、自らのアイデンティティーを「欧州人」と自覚するEU世代も増えてきた。
 冷戦直後の和平ムードも追い風に、旧ソ連圏を含む28カ国まで広がった。その歯車が初めて逆行する事態は、歴史にどう刻まれるだろうか。
・・・ ジョンソン英首相は離脱を前に「ついに我々は法律、国境、カネ、貿易、移民制度の支配権を取り戻す」と宣言した。政治的にはナショナリズムの高揚という目先の効能はあるだろう。しかし、離脱が本当に英国の長期的な利益をもたらすのか、確固たる展望はない。
 英国は今後、EUのほか米国や日本などと個別に自由貿易などの関係を結ぶことになる。各国が注視せざるをえないのは、英国はこれから世界の中でどんな存在になるのかだ。
・・・ EUも正念場を迎えている。心配された「離脱ドミノ」の動きはないが、市民に見えにくいEUの統治システムは改革が必要だ。厳然と存在するEU内の経済格差を考慮した柔軟な対応も求められる。
 欧州は、ひとつの世界を築く遠大な実験場である。その希望を後世に引き継ぐためにも、英国、欧州、そして米国、日本を含む各国が、国際協調の価値を再確認しておきたい。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14347572.html?iref=comtop_shasetsu_02



【茨城】停止から間もなく9年の東海第二 新たなリスク 運転未経験者が2割(2020/1/31東京新聞)
 原子力規制委員会は二十九日夜の臨時会合で、東海第二原発(東海村)を運営する日本原子力発電(原電)の村松衛社長と意見交換した。村松氏は、東海第二が停止してから間もなく九年で、運転経験のない運転員が二割に上ると明かし、若手の教育訓練に課題があると語った。老朽原発の東海第二の抱えるリスクが、また一つ浮かび上がった。 
・・・ 東海第二は二〇一一年三月の東日本大震災で自動停止した後、五月に定期検査に入ったまま再稼働していない。原電によると、現在約四十人いる運転員の二割が震災後に入社した社員。一四、一五年度に新規採用を控えたことで、運転経験者との年齢ギャップも生じているという。
 村松氏は「運転や定期検査の経験者が減少し、高齢化している。若手社員の経験不足が感じられる」と指摘。対策を尋ねた田中知(さとる)委員長代理に対し、実践的な訓練を積ませるため、先行して再稼働している電力会社への派遣などを進めていると説明した。・・・
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202001/CK2020013102000147.html



【埼玉】食品ロスなくしたい 賞味期限近く、規格外 草加のスーパー販売(2020/1/31東京新聞)
 まだ食べられる食品が捨てられてしまう「食品ロス」。国の推計で、国内の発生量は年間640万トンにも上る。ロスを減らす動きが大手小売業で広がる中、草加市には熱心に取り組む地場スーパーもある。恵方巻きの大量廃棄が問題となる節分を前に、どんな店なのか取材した。
 割れ目が入ったニンジンに、ふぞろいな太さのネギ。賞味期限が迫るカップ麺やペットボトル飲料も。多くの客でにぎわう「生鮮スーパーゼンエー」は、大手が扱わない正規品以外の商品が全体の三割を占める。
 植田全紀(まさき)社長(39)が「野菜を安く提供する店を作りたい」と二〇一一年にオープンし、野菜の詰め放題などの企画で評判を呼んできた。一方、社会問題化する食品ロスの解決にビジネスで貢献したいと五年ほど前に関心を持ち始めた。
 以来、規格外の野菜や菓子などを市場や地元の工場から仕入れるように。「捨てた方がもうかるくらい」という利益を度外視した販売だ。さらに、賞味期限を巡る食品業界の「三分の一ルール」で廃棄される商品にも目を付けた。
 このルールは賞味期限が六カ月の場合、メーカーからスーパーへの納品は二カ月以内、スーパーでの販売は四カ月以内と、期限の三分の一ごとの段階で返品や廃棄の目安とする日本独自の商習慣。賞味期限前にもかかわらず、捨てられるため、食品ロスの一因と指摘されている。
 これに対し、植田さんはルールではじかれた商品を問屋から安く仕入れ、「フードリカバリー」を標ぼうして店頭にもう一度並べる。それでも売れ残ったものは、賞味期限切れの食品を扱う東京の専門店に譲っている。
 「そもそも」と、植田さんは指摘する。「賞味期限はおいしく食べられる期間のこと。期限を過ぎたら食べない方がいい消費期限と混同されている」。正しい理解を広げようと店内に説明書きを貼っているが、「安かろう悪かろう」という客の意識は根強いと感じている。
 植田さんが今後目指すのは、賛同者を募ってゼンエーのようなフードリカバリーの事業者を増やすこと。「今日食べるものだったら、そうした店で買えばいいんじゃない」。そんな選択が、食品ロスを減らす消費行動として当たり前になる社会を期待している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202001/CK2020013102000144.html



<金口木舌>大破しても沈んでも「着水」(2020/1/31琉球新報)
 「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」。安倍晋三首相が28日の衆院予算委員会で「桜を見る会」に関して答弁した。安倍氏は「新聞広告を出して『どうぞ』ということではない」と述べたが、「募る」と「募集する」の違いは明示しなかった

▼安倍政権による不適切な言葉の使い方は挙げればきりがない。武器輸出を「防衛装備移転」と言い換え、韓国人徴用工を「労働者」と言い立てた
▼言い換えは日米両政府に共通している。米軍のMH60ヘリが那覇空港から約174キロの海上に墜落した。防衛省は「着水」と発表した。米軍は事故機が海に「went down(降りた、沈んだ)」と発表した
▼飛行艇のように着水する機能があるのなら沈まないのではないか。2016年に名護市安部でオスプレイが墜落した際、浅瀬で機体が大破したにもかかわらず、政府の発表は「不時着水」だった。航空機が通常通りに着陸、着艦せずに大破したり、海に沈んだりしたことを「墜落」と呼ばないのはなぜなのか
▼戦時中の大本営発表は日本軍の敗走を「転進」、全滅を「玉砕」と美化した。その末に悲惨な敗戦があった
▼安倍首相はかつて沖縄に「寄り添う」と述べた。米軍は「よき隣人」という言葉を使う。どちらも、人を欺くような言い換えを繰り返す実体からは懸け離れている。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1066310.html



「地球上で行き場失う」 無国籍男性めぐる判決に驚き(2020/1/30朝日新聞)
 旧ソ連出身で無国籍のまま日本に渡ってきた男性(52)を「難民」と認め、日本政府による強制退去命令を取り消す高裁判決が29日に出た。「難民にあたらない」とする国の主張を認めた一審判決から、男性側の主張を認める逆転判決に。「原告を受け入れてくれる見込みのある国は存在しない」という裁判所の判断に、難民支援者らには驚きと喜びが広がった。
旧ソ連崩壊で無国籍に
 国を訴えていたのは、旧ソ連(現ジョージア)に住んでいたアルメニア民族の男性だ。アルメニア民族は、ユダヤ人に次ぐ規模のディアスポラ(離散民族)とされ、旧ソ連を含めて世界各地にいる民族だ。
 男性は生まれると同時に旧ソ連の国籍をもっていたが、1991年4月にジョージア共和国が独立し、その後、旧ソ連は崩壊した。
 ジョージアでは、アルメニア民族らはジョージア民族から差別を受けた。その後、軍のクーデターがあり、無政府状態に陥るなかでも、差別に基づく暴行や略奪を受けた。
 男性によると、家族が避難していくなかで、男性は母から「自宅財産を守るために残るように」と言われ、ひとり残された。知人が住宅を行政によって保証なしに収用されたことなどから、男性はジョージアにあった家を売却。国境検問を経ずにジョージアを出て、ロシアに入国した。
 男性はロシア国籍を取得してロシアに定住することをめざしたが、認められなかったという。その後も定住地を見つけられず、国籍も持てないままとなった。1993年以降、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、フランス、スペイン、ノルウェー、アイルランド、英国などを転々としながら就労し、各地で難民申請などもしてきたが、認められなかった。
 男性が偽造パスポートを使って日本に渡ったのは2010年。難民申請をしたが認められず、12年、主に旧ソ連時代に住んでいたジョージアへの強制退去を東京入管から命じられた。
 男性は国を相手に、退去命令の取り消しなどを求める裁判を起こした。一審で敗訴した後の控訴審では@男性が難民にあたるかどうかA送還見込みのない無国籍者に対する退去命令は適切かB原告が迫害を恐れるジョージアを退去先とするのは妥当か、の3点が主な争点になった。
「受け入れてくれる国、存在しない」
 国側は「原告がアルメニア民族であると証明されていない」「(退去後)迫害を受けるという十分な理由のある恐怖はない」などとして、男性は難民に当たらず、退去命令は妥当だと主張した。
 これに対し、東京高裁の野山宏裁判長は判決で「民族差別政策で生計の基盤が破壊され、生存の危機に追いやられる恐怖を受けた。難民に該当しないとする不認定処分は違法だ」とし、国側の主張を退けた。
 さらに判決では「原告を受け入れてくれる見込みのある国は存在しない」「原告が地球上で行き場を失うことは明白」とし、三つの争点でいずれも原告男性の主張をおおむね認めた。
専門家「画期的」
 判決を受けて原告団が開いた記者会見で、小田川綾音弁護士は「男性の体験事実や出身国情報を受け止め、認定してくれた。あるべき難民認定のあり方だと思う」と判決を評価した。
 原告の男性は「裁判所や支援者、弁護士に私の問題を理解してくれてお礼を言いたい。(裁判所に)難民と認めてもらえるとは信じられなかったが、(行き場のなかった)30年が終わり、ストレスから解放され、未来を向ける」と語った。
 弁護団によると、男性は迫害を受けたことによるストレス障害のような症状もみられるというが、会見で話す時は目線をあげて語った。将来の夢について男性は会見後、「アイルランドでは皿洗いの仕事をしていた。今度は働いてお金をため、自分でレストランやホステルなどを経営したい」と記者に語った。
 日本の難民認定率は低く、全国難民弁護団連絡会議によると、近年は裁判を起こしても難民と認められるケースはまれだという。今回は、海外の各国で難民と認められてこなかった中で、日本の裁判所が「難民にあたる」と認定した珍しいケースといえる。原告の弁護団は「無国籍者に対する難民不認定処分の取り消しは聞いたことがない」とも指摘している。
 名城大学の近藤敦教授は「過去の迫害と、ジョージアでの生計基盤の構築が拒まれていることの2点から『生命身体の自由に匹敵する恐怖』を認め、柔軟に判断した結果だ。また『無国籍者であって受(け)入(れ)見込(み)国が存在しない』者は、『地球上で行き場を失う』として、退去強制処分を違法とする判断の点でも、画期的な判決だ」と話している。
https://digital.asahi.com/articles/ASN1Z4HNDN1YULFA03L.html?iref=comtop_list_int_n05



(声)「桜を見る会」への疑念、捜査は(2020/1/30朝日新聞) 無職 倉持三郎(東京都 87)
 安倍晋三首相が衆院代表質問で、「桜を見る会」の問題をめぐり、昨年分の招待者名簿について「改めて調査を指示することは考えていない」と調査を拒否した。まるで専制君主が権力を使って、自分に都合の悪いことを隠そうとしているようにしか思われない。
 国民が知りたいと思っていることについて、丁寧に説明するのが民主主義政治であろう。安倍首相は調査を拒否することでうやむやにし、次の選挙までには有権者に忘れてもらおうとしているように見える。招待される資格のない人が多数参加していたとされ、国民の税金が私用に使われたとの疑念を抱かれている以上、事実を明らかにしなければならない。
 過去の招待者名簿で一部、記録を残していないことなどについて、菅義偉官房長官は、公文書管理法に違反していたことを認めた。
 これほど世間を騒がしているのに、捜査機関が解明に動きだすという報道は聞かない。名簿の破棄は、証拠隠滅ともとれる。捜査があってもいいのではないか。今こそ、検察、警察など当局には問題の解明をお願いしたい。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14346100.html?iref=mor_articlelink03



(声)いやな思いしない呼び方は(2020/1/29朝日新聞) 小学生 塩見龍(大阪府 9)
 ぼくは去年の9月、びょう気になって学校を1週間くらい休んだ。この時、けんこうな毎日がどれだけ大切かがよく分かった。
 びょう気の時に「びょう人」とよばれるのが、ちょっといやだった。だったら、しょうがい者の人たちはどうなのだろう。「しょうがい者」とよばれるのが、たぶんいやだろうなと思った。だって、ぼくだってこの前「びょう人」と言われたら、いやだったから。
 だから言い方を考えてみよう。ふつうの人を「けんじょう者」とよぶなら、しょうがいのある人を「非けんじょう者」にすればいいと思った。でもこの言い方もいやだ。「非」はよくないと思う。やっぱり「しょうがい者」という言葉もよくないと思う。
 人のよび方ってとても大事だと気がついた。今年はパラリンピックもあるので、みんなで考えて、みんながいやな思いをしないよび方をみつけられたらいいな。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14344769.html?iref=mor_articlelink06



(声)「障害者」の呼称を「要助者」に(2020/1/129朝日新聞) 勤務医 奥谷珠美(岡山県 47)
 リハビリテーション科の医師として、高齢者や障害者の方々と日々過ごしています。「障害者」という呼称について、以前から違和感を感じていました。8日の乙武洋匡さんへの本紙インタビュー「多様性って何だ? 快も不快も分かち合う」を読み、英語の「スペシャルニーズを持つ人」に倣って、「障害者」という呼び方を「要助者」に変更してはどうかと考えました。
 要助者とは、助けを要する人という意味です。要助者の前にそれぞれが配慮を必要とする部分をつけて個性を表します。例えば、身体が不自由な方は「身体要助者」、心の病気を抱える方は「心要助者」、高齢のため介護が必要な人は「高齢要助者」、子育てに悩む人は「子育て要助者」、経済的問題を抱える人は「経済要助者」、孤独を感じる人は「孤独要助者」など……。
 生まれてから死ぬまで、誰の助けも借りず、完全に自立して生きていける人はいません。自分が抱える問題をわかりやすく表現し、他人が抱える問題を理解することで、健常者と障害者、支援者と被支援者を隔てる壁がなくなり、お互いが助け合える社会を築けたらいいと思います。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14344766.html?iref=mor_articlelink04



【社説】予算委員会 不誠実な答弁いつまで(2020/1/29東京新聞)
 衆院予算委員会で二日間にわたる質疑が終わった。安倍晋三首相は野党の質問に正面から答えようとはせず、自らを正当化したり、要求を突っぱねたりした。不誠実な答弁をいつまで続けるのか。
 首相は先週、衆参両院での各党代表質問に対する答弁で、自らに都合の悪いことには口をつぐみ、説明に努めようとしなかった。代表質問に続く一問一答形式の衆院予算委員会でも、こうした不誠実な態度を続けたことは見過ごせない。
 首相は「堂々と政策論争を行いたい」と語り、疑惑追及に注力する野党を批判する。
 国権の最高機関であり、唯一の立法府である国会が政策論争の主要な舞台であることは確かだが、政権がうそをついたり、隠しごとをせず、正しい情報を国民の代表である国会に示すことが前提だ。
 政権が情報を隠蔽(いんぺい)したり、情報に誤りがあれば、正しい審議や議決ができない。政権監視や国政の調査も、国会の重要な権能だ。
・・・「桜を見る会」の問題は、首相が地元支援者らを多数招待し、公職選挙法違反の便宜供与の可能性が指摘される重大事案だ。安倍政権の正統性にも関わる。
 首相は、招待者が膨れ上がったのは「長年の慣行の結果」で、問題は招待基準が曖昧だったことだと強調。旧民主党政権の鳩山由紀夫首相時代の二〇一〇年にも地元支援者らが招待されていたとして自らを正当化しようとした。
 しかし、一万八千人超にまで出席者が膨張したのは一二年の自民党の政権復帰以降であることは明白だ。招待者名簿の取り扱いについても菅義偉官房長官は、旧民主党政権時代を含めて文書管理簿に記載しない公文書管理法違反があったと指摘したが、旧民主党の例を挙げ、自らの振る舞いを正当化するのは明らかに筋違いである。
 首相の不誠実な答弁は、現職衆院議員が逮捕された「カジノ汚職」、公選法違反の可能性が指摘され、二閣僚が相次いで辞任した「政治とカネ」の問題でも同様だ。国民の疑念に答えようとする姿勢はみじんも感じられない。・・・
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020012902000132.html



【静岡】太平洋戦争中、県内上空で撃墜 B29乗員の遺児、初来日へ(2020/1/28東京新聞)
 太平洋戦争中の一九四五(昭和二十)年一月二十七日に県内上空で日本陸軍の戦闘機に撃墜され、富士宮市などに墜落した米軍の爆撃機B29「WEREWOLF(ウェアウルフ)」号の乗務員(その後死亡)の遺児が三月末、同市の市民団体の招きで初来日する。史実を知らない市民が増える中、団体側は、当時の目撃者からの情報提供などを呼び掛けている。 
 市民団体は遺児と交流を続ける「Tomodachi オペレーション Fujinomiya」代表で、同市中島町の井出徹也さん(65)ら。井出さんによると、ウェアウルフ号は七十四機のうちの一機としてサイパンを出発。御前崎から県内に入り、富士山を回り込んで東京にあった中島飛行機の武蔵野工場を攻撃する予定だったが、富士宮市上空約三千メートルで撃墜された。
 機体は富士・富士宮市街地の半径約一・五キロに飛散し乗員十一人のうち七人が死亡、四人は捕虜となった。うち一人は傷がもとでその後死亡。残り三人は東京・渋谷の陸軍刑務所に収容されたが、五月二十六日に米軍の空襲を受け、火災で全員が死亡した。
 井出さんが交流を続けているのは、火災で亡くなった三人のうちの一人で副操縦士だったユージーン・レディンジャー中尉の長女、ドンナ・ブロイヤーさん(74)。富士宮の戦史などを探る中、ウェアウルフ号乗組員のおいが開設したウェブサイトを通じ二〇〇三年に知り合った。
 ドンナさんは墜落の年の三月生まれで、父の顔を見たことがない。「自分の戦後にピリオドをつけたい」との思いで三月二十七日に家族で来日。式典や墜落を目撃した市民との交流会に参加、父がパラシュートで着陸したとみられる富士市天間付近を訪れる予定だ。
◆遺品を返還
 ウェアウルフ号の部品は、陸軍などが収集したが、その後発見されたものもあり、富士宮市の大頂寺で保管されている。井出さんは遺品としてドンナさんに返却したいと考え、寺に相談し準備を進めている。
 井出さんらは「富士宮市民にとっては最も戦争が身近だった事件かもしれない。親や先生から聞いたわれわれの世代が歴史を引き継がねば」と話し、ドンナさんの来日を前に、できるだけ情報を集めようと、墜落の目撃者などを捜している。交流会は三月二十八日午後二時から、富士宮駅前交流センターきららで。・・・
https://www.tokyo-np.co.jp/article/shizuoka/list/202001/CK2020012802000161.html



(声)コピペ?演説、真剣さ伝わらぬ(2020/1/27朝日新聞) 無職 橋本和治(神奈川県 73)
 通常国会が20日開会した。この国会は「疑惑国会」の言葉が投げかけられている。安倍晋三首相の施政方針演説を聞いた。私は首相の演説の中で北朝鮮の拉致問題の箇所に注目してきた。いぜん解決に至らぬ重要課題だからだ。今回は「何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩(キムジョンウン)委員長と向き合う決意です」だった。
 以前も聞いたような言葉だ。調べてみると、2019年1月28日の施政方針演説にこうあった。「私自身が金正恩委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動いたします」。今回の演説と趣旨はほぼ同じではないか。
 さらに同年10月4日の所信表明演説には「何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、私自身が、条件を付けずに、金正恩委員長と向き合う決意です」とあった。こうもコピー&ペーストのような演説が続くと、政府が拉致問題について真剣に取り組んでいるとは考えにくい。熱意と戦略が欠けているのではないか。
 平成で解決できなかった重要課題を、令和では必ず解決するという強い決意をもって、今国会で十分審議することを強く期待する。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14341670.html?iref=mor_articlelink02



伊方3号機 不服申し立て当面見送り 四国電社長、トラブル謝罪(2020/1/27東京新聞)
 四国電力の長井啓介社長は二十七日、伊方原発(愛媛県伊方町)で一時電源を喪失するなどトラブルが相次いでいることを受け、同県庁で中村時広知事に謝罪し、十七日の広島高裁の伊方3号機運転差し止め仮処分決定に対する不服申し立てについて「今は申し立てができる状況ではない」と当面見送る方針を示した。一方で「(決定に)問題があるという思いは今でも変わらない」と述べた。
 申し立ての時期について「異議申し立ての期限はないが、だらだらと引き延ばすということは考えていない。(決定に)問題点があれば、当然異議を主張していくべきだ。まずは安全意識の共有を図り、状況を踏まえて考えていく」とした。
 長井社長は知事に「地域の皆さまにご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と語り、知事は「東日本大震災後、緊張感が浸透し続けているのか心配だ」と指摘した。
 二十五日午後、伊方3号機の定期検査中に発電所内が一時停電するトラブルが発生。非常用ディーゼル発電機が起動するなどし、約十秒後に復旧したが、四国電は「ほぼ全ての電源が一時的に喪失した」と説明した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202001/CK2020012702000230.html



【埼玉】<この人に聞きたいQ&A>精神疾患の親がいる子どもを支援 横山恵子・県立大教授(2020/1/27東京新聞)
 うつ病や統合失調症などの精神疾患を抱える人が増えている。それは同時に、疾患のある親と暮らす子どもたちがいることを意味する。県立大教授の横山恵子さん(64)=精神看護学=は「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」の設立に関わり、彼らの声に耳を傾ける。なぜ子どもの支援が必要なのか。
 −精神疾患の患者数は右肩上がりで、国の調査では四百万人を超える。
 その八割ほどが家族と同居し、家族が日常のケアを担っている。日本では「家庭内の問題は家庭で解決するものだ」という意識が根強い。ひきこもり状態の中高年の子を高齢の親が支える「8050(はちまるごーまる)問題」とも共通している。
 一方で家族も困難を抱えているとして、家族への支援も注目されるようになってきた。ただ、各地にある家族会は患者の親が中心。七年前に初めて、患者の子どもたちの体験を聞き、大人になってからも生きづらさを抱えていることを知った。子どもを含め、家族全体を丸ごと支援する視点が大切だ。
 −疾患のある親に育てられた子どもの特徴は
 介護者の役割を担うしっかり者として成長してきた半面、自信がないという傾向が見える。親の疾患の影響で養育が不十分だったり、「○○してはだめ」と親の規制が強かったり、普通とは違うという劣等感を持ちやすい。学校で悩みを話せず、つらい思いを封印してきたので自分の感情が分からない人も。誰からも助けてもらえず、信頼できる大人と出会っていないため、成人後も周囲に相談できない。
 −それで集う場が必要だと感じるように
 二〇一五年から患者を親にもつ人向けの学習会を開き、参加メンバーの一部で一八年にこどもぴあを立ち上げた。同じ体験を持つ仲間だと安心して話せる。話すうちに「こんな親はいなくなればいい」という思いが「自分を愛してくれていた」と見方が変わったり、つらい原因は親の病気ではなく、社会からの孤立だったと気づいたりする。
 参加者の中には、親を助けたいと看護師などの専門職に就く人も多い。でも、その一人が「家族は家族。支援者にはなれない」と語ったのが印象的だった。専門的で冷静な介護に努めるほど本来の親子の関係ではなくなり、家族だけで頑張るほど外の世界とのつながりがなくなってしまう。
 −孤立する背景には精神疾患への偏見もある
 患者による悲惨な事件が起きると凶悪というイメージが持たれやすい。そうした社会の偏見はもちろんあるが、それを患者本人や家族が自分の中に受け入れてしまう「セルフスティグマ(内なる偏見)」の影響が実は強い。そのために他者への相談や受診が遅れて、回復への一歩を踏み出す障壁になっている。「家族は家族。支援者にはなれない」との言葉は、支援者は家族に負担を押し付けず、家族は支援者を頼ってほしいというメッセージでもある。
<よこやま・けいこ> 群馬県出身。埼玉県立精神医療センターなどの看護師を経て、2011年から県立大保健医療福祉学部教授。近著に、精神疾患の親がいる子どもの体験などをまとめた「静かなる変革者たち」(ペンコム)。こどもぴあは東京、大阪、札幌、福岡で活動。詳細はホームページで確認できる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202001/CK2020012702000126.html



<金口木舌>パントマイム(2020/1/27琉球新報)
 身ぶりや表情だけで表現するパントマイム。見る側はないものがあるかのように錯覚する。喜劇王チャプリンは数々の映画作品でパントマイムを披露し社会を風刺した
▼ないものをあるとしたのは20日の安倍晋三首相の施政方針演説。地方創生の好事例として島根県に移住した農家の男性を実名で紹介したが、男性は年末に県外へ転出していた
▼昨年の首相施政方針も実態と違った。2019年度の国の税収は過去最高62兆円超と強調したが、実際は予測を2兆円下回る60兆1800億円となる見込み。3年ぶりの税収減の見通しだ
▼あるにもかかわらず、ないとしたのは桜を見る会の名簿。野党が出席者名簿を資料要求した日に政府は廃棄した。答弁時には残っていた電子データのバックアップも「公文書ではない」と開き直った
▼例年盛り込まれていた米軍普天間飛行場返還や辺野古移設の文言も首相施政方針から消えた。現在の政府見積もりで移設費用は9300億円、県試算で2・5兆円。避けて通れる議論ではないが、権力はすり替えが得意であることを忘れてはいけない
▼チャプリンの代表作「独裁者」は1940年に制作された。ドイツ政権を掌握したヒトラーを風刺し、終盤でチャプリンは「独裁者はうそをつく」とメッセージを放つ。喜劇王が現代の日本を演じると、どのような結末になっただろうか。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1063635.html


posted by オダック at 18:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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